大学生の日常

考えていることをつらつらと。無宗教です。

りんご


かじればジューシーな甘さが口いっぱいに広がるりんご。
誰もが好きだという真っ赤なりんご。


見た目が美しく味も素晴らしいりんごは古代から少し危険な果実として扱われています。


例えば、旧約聖書の創世記。りんごは禁断の果実として描かれています。
エバは蛇にそそのかされて知恵の樹木からりんごをとって食べてしまい、神からエデンの園を追放されてしまいます。


例えば、ギリシア神話の「エリスのりんご」。
人口を減らすために戦争を起こそうと考えたゼウスは、争いの神であるエリスだけに結婚式の招待状が届かないように仕向け、怒ったエリスは「最も美しい人へ」りんごを送ります。
三美神は誰がそのりんごを受け取るかで争い、地上で最も美しいと言われていたパリスにその判断を仰ぎます。これが「トロイヤ戦争」の発端になります。


こちらがラファエロが書いた「三美神」
(マドリードのプラド美術館貯蔵)
三人ともりんごを持っています。


また私たちもりんごといえばあの物語を思い出すのではないでしょうか。
そう、「白雪姫」です。
魔女の毒りんごを食べてしまった白雪姫は永遠の眠りにつきます。


このようにりんごは魅惑的で危険な食べ物として扱われてきました。
これからスーパーに山盛りにされた真っ赤なりんごを見た時、もうただのりんごには見えないかもしれません。