大学生の日常

考えていることをつらつらと。無宗教です。

『ダウィンチ・コード(上)』


8畳ちょっとのワンルームで中央にはコタツ。
コーヒー片手に分厚い本を読んだ。


ベストセラー『ダウィンチ・コード』を大学の図書館で借りて読みました。
読んでからずっと心臓がぎゅっとなっています。


1番の衝撃は、キリスト教が歴史の中で歪められていった教えであるということ。
中世ヨーロッパでは、宗教上の争いが激しく、そういった争いを収めるためにキリスト教がうまく利用されてきました。


世界史で学んでいたはずなのに、初めてその事実が身に染みた感覚でした。


現在キリスト教は世界の3人に一人が信仰していると言われています。
この現状は、まさに歴史が作り出したものです。
異教徒を取り込むために、つじつまを合わせてキリストの教えが伝えられていきました。


例えば、クリスチャンは毎週日曜日に教会に行き祈りを捧げます。
しかし、本来は、ユダヤ教が安息日とする土曜日にお祈りをしていました。
これが日曜日になったのは、太陽神を信仰する異教徒がサンデー(日曜日)にお祈りすることに合わせたからです。


また男尊女卑の源流ともなったのがキリスト教であるとも書かれていました。
女神を魔女と見立て、異端裁判にかけたことから伺えます。


そして今ある経済体制の基礎を築いたのはキリスト教勢力です。
テンプル騎士団は莫大な権力と富を築き、フランスに融資していたのが銀行商の始まりとされています。


このような事実に圧倒されました。
私は中高時代に「愛の教え」としてキリスト教を学んでいましたから。


キリスト教は色々な側面を持っていることを理解しなければならないかもしれません。
キリストが伝える愛は尊いものです。この教えが多くの人の心を救ったことも事実です。


中高時代、校長先生がおっしゃっていた言葉を思い出しました。


「あなたが素晴らしいのは、あなたがあなただからです」


カトリックの学校でしたが、私は校長先生が単にキリストの教えを私たちに伝えていたのではないように思います。きっと先生もキリスト教のマイナスな側面を知った上で多感な私たちに慎重に教えを説いていたのではないかと思います。


ネットで検索したのですが、先生の考えが旧約聖書の創世記に基づいていることを知りました。


神は人間を神の似姿として造られた。自然界では唯一無二の存在であり、かげがえのない存在であると言える。


かけがえのない私たちが「人として大切なこと」はなんなのか、校長先生は私たちに教えてくれました。学びはその一環であるような気がします。


西暦2019年。キリストの教えはだんだん薄くなっています。
その中で、私たちは現状を理解し、生きる意味を今一度見つめなおしてみることが大切なのではないでしょうか。



p.s.
大好きな映画「スターウォーズ」がテンプル騎士団をモデルにしているということに興奮が止まりませんでした。